天性のおねだり上手・小悪魔女子はよいとして。
キャバ嬢になって、悩みのタネとなるのが指名やドリンクの取り方です。

「本当に指名が欲しいけど、どうやって指名してもらうの？」
「なんであの子顔もトークも普通なのに、指名してもらえるの？」
「ドリンク頼んで売上上げたいけど、どういうタイミングでお客さんに頼んでいいか聞くの？」

といった具合に、”客に何かをねだる”ということが苦手に感じる方、結構多いのではないでしょうか？
初心者キャバ嬢さんや、性格の良い女性に多いお悩みかもしれませんね。

そこで今回は、”客に指名やドリンクを許可してもらう交渉術”について、お話ししたいと思います！

ドリンクは、遊びなれた客であればor自分を気に入ってくれたら「キミも何か飲んだら？」と勧めてくれることが多いです。
なので、待っているだけでもそこそこチャンスは巡ってきます。

しかし一方指名では、客の方から「この子、指名するよ」と言いだしてくれることは非常に稀だと思ってください。

これは、どんな美女でも、です。
どんな話し上手でも、聞き上手でも、です。

たまにホストなど、指名事情に詳しい男が「ゆみちゃん、ここに置いておいて」とボーイに言ってくれたりすることもありますが、かなり珍しいことだと思ってください。

「あの子、なんで指名たくさん取れるんだろ…やっぱかわいいからかな」と思っている方がいたら、それは違います。
頑張って接客している上に、頑張って指名交渉をしているのです。

指名は、”指名交渉をする”ということが、まず第一ステップであり欠かせないプロセスであると思ってください。

では、みんな指名交渉をどのようにしているのでしょうか？

一番多いのは、ボーイに「お時間です」と声をかけられてから
「あの～、お話しててすごく楽しかったから、もうちょっとお話しの続きしたいな。ここにいてもいい？」
という具合でしょうか。

もしくは、ボーイの動きを見て「あのね、もうちょっとで私、呼ばれると思うんです。でも…以下略」という先手を打つ場合もあるでしょう。
卓の移動を異様に急かす店、あるいは付け回しがせっかちのボーイの場合は、焦りが客に伝わってしまいますので、早めに客に切り出すのが良いでしょう。

交渉する文句自体はありふれたものですし、特別アレンジする必要はないかと思います。
要は「ここにいてもいい？」と聞くだけです。

しかし、これを成功させるには、あらかじめ用意しておきたいことがあります。

それは、客に付いてからのわずか１０～１５分程度の間に”客の心をつかむ”ということです。

これがなかなか難しいです。
例えば趣味が同じであったりすると話が勝手に盛り上がりますし、気に入ってもらえるでしょうから、指名してもらう確率もグッと上がります。

でも、そんなに簡単に話が盛り上がることの方が珍しいです。

なので、話す中でとにかく”ほめるポイント”を必死で探します。
「ほめポイントがここだな！」と思ったら、すぐにほめてください。
時間的猶予はありません。

いい加減なほめワードを連発するのは、それはそれでウソくさいのである程度慎重に、その客にマッチしたほめワードを繰り出さないといけませんが、とにかくヨイショをしてください。

それがヒットするか否かで、指名交渉の結果は変わってきます。

もう一つ重要なことは、これはある種覚悟するか、慣れないと難しいことなのですが、”悪いと思わない”ということです。

どういうことかというと、キャバ嬢である自分は料金形態をよく知っています。
なので「指名してもらったら5000円上がるよね…」とか「ドリンク３杯もらったら、3000円も多く使わせちゃうのか…」と知らず知らずのうちに客の財布事情に気を使ってしまい、指名交渉する時に「（悪いんだけど）指名してえ欲しい…」みたいなオーラになってしまうことがあるんです。

あまり気づいていない方も多いかもしれませんが、指名交渉する時に”きまずそうな”顔をしている嬢の多いこと！

そうではなく、あっけらかんと明るく「ここにいていいかな！？」と満面の笑みで言うのです。

そうすれば、勢いがあって迫力も増しますので「どうしよっかな…」と思っている客は「ＮＯ］と言えなくなります。

無論、自分をまったく気に入っていない客については、どのように交渉しようとも同じですがね！

交渉をしてかなり時間をかけてねばる嬢もいますが、無事指名を取れても２回目はないかもしれませんし、その後やな雰囲気の中接客するのもストレスです。

無理強いはせず、しかし悪そうなオーラはなく明るく指名交渉をしましょう！